あの日の月ヶ瀬

学生の頃に暮らした奈良はとても居心地がよく、ずっと暮らしたいと思った。

地元に帰ることになり、最後に訪れたのが月ヶ瀬の梅の里だった。

それから思い出すこともなかったけれど、カメラを始めてまたその名を聞いた。

月ヶ瀬・・なんとなく懐かしい。

ふと立ち寄った時、梅の季節のような賑わいもなく寂しさを覚えた。しかし、そこには確かに根付いているものがあった。

時は止まることなく流れ、きっとあの時間もここにつながっているのだろう。

撮影機材 MAMIYA C33